手首の柔軟性‐ショパンコンクールの予備予選から‐
- Junko Nagaya
- 5月2日
- 読了時間: 2分
連日開催されているショパンコンクールの予備予選をYoutubeでみています。
今は現地まで行かなくても、Youtubeの配信でもって、予備予選がリアルタイムで見れるので便利な時代になりました。
子供の頃、それこそピアノの先生からワルシャワまでショパンコンクールを見に行って、ネイガウスのお孫さんのブーニンさんが出演していて…といった話を聞かされた記憶があるのですが、その頃はショパンコンクールと聞いても、あまり何の事かピンときていませんでした。
日本のテレビではコンクールの結果が流れるだけなので、私にはあまり現実味がなかったのです。
今はYoutubeで配信されているので、本当に気軽に、出場者の皆さんのピアノのテクニック・演奏スタイルだったり、身体の使い方、手首の柔軟性なども画面でみながら、それがピアノの音色や音楽表現にどのように反映されているか…の辺りを聴き比べています。
特にショパンコンクールではショパンの曲しか演奏されないので、結構、手首の柔軟性も演奏する時の大事なポイントになるのではないかなぁ…と改めて思うようになりました。
やはり手首が硬いと、どうしても硬質な音色になってしまうのではないでしょうか?
というのも、これも私自身の体験談になるのですが、私は手首が硬くて、なかなかそれを直す事が出来なかったのです。これも子供の頃についてしまった良くない癖の一つで、指で演奏していた時の弊害のようなものだったのではないかと思うのですが、手首をhold
する癖がついてしまって、なかなか治りませんでした。
本当は手首が回転する動き、手首が本来持っている柔軟性を活かして、16分音符などの広がりがあるパッセージを、一つの動きで演奏しなければならないのですが…手首が硬いと、16分音符などの細かいパッセージを弾く時に、指で一つ一つの音を弾いてしまいかねないので、その辺りも直すのが大変だったなぁ…と、この癖を直すのに苦労していた頃を思い出しました。
やはりショパンの音楽には、硬い音ではなくて、私自身は、柔らかく夢見るような音色の方が合うと思うので、やはり手首が硬いと、それも音色に反映されてしまうのだな…とあらためて考える良いきっかけになっています。
音色や表現に関する好みは人それぞれだと思いますが、連日若いピアニストの皆さんの演奏を聴きながら、私自身の困った癖を直すのに奮闘していた日々のことを思い出しました。




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