ペダルの踏み方
- Junko Nagaya
- 4月17日
- 読了時間: 2分

私がイーストマン音楽学校の講習会で受講したのは、近年同校を名誉教授として退官されたDr.Jean Barr先生のクラスでした。
かなり昔のことですが、先生のクラスで、まず教えていただいたのは、ペダルの踏み方についてであったような記憶があります。
というのも、ピアノの「ペダルを踏む」というと、ほとんどの人がペダルを下まで完全に踏み込んでいたんですよね。
でも、ピアノのペダルって、実はピアノの音色を変えたりすることも出来るので、今では当たり前になりましたが、全部下まで踏み込まない事の方が多いのです。
でも、当時は「ペダルを踏む」という記号をみたら、ペダルを完全に踏み込んでいました。
特にピアノ伴奏ではピアノの音量をしっかりコントロールしなくてはいけないので、下まで完全に踏み込んでしまうと、例えば、歌手との共演では、歌手の歌声をカバーしてしまったりするリスクがあるし、楽器と共演する時も、曲によっては、ピアノの音量が大きくなりすぎるリスクがあるので、まず、ハーフペダルのようなペダルの使い方を教えていただいた記憶があります。
でも、私だけがペダルの踏み方を注意されていたのではなかったような記憶があるので、あまりペダルを細かく踏み分けるという意識が浸透してなかったのかもしれません。
今では、音色を変えるために、ペダルをいろいろ踏み分けるのは、本当に当たり前の事になりましたが、その当時は、そんなことさえ出来ていなくて、本当にペダルの踏み方を直すのも一苦労…という感じだった記憶があります。
いや、今でもペダルには、いつも苦心しているかもしれません。その後も、いろんなペダルの踏み方を、ピアニストの先生方に教わっていくことになりました。




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