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ピアノの門下‐ショパンコンクールの予備予選‐

連日、ワルシャワからYoutubeで配信されるショパンコンクールの予備予選をみています。


それにしても今回は、アメリカの音楽大学で勉強してるアジア系の人達が多いなぁ、ダンタイソン先生の門下から、すごく沢山のピアニストが参加されていて、本当に驚きです。それ以上に、ダンタイソン先生の門下の皆さんの演奏を聴いているだけで、私は何故かバシキーロフ先生のマスタークラスを思い出します。


ある時、バシキーロフ先生のクラスで、ショパンのop.10-8を弾いた人がいたのですが、「ダンタイソンを聴いたか!」と先生がおっしゃったので、私もYoutubeでダンタイソンさんがショパンコンクールに出場された時の映像を探してみたりしました。


その言葉がとても印象深く、その事を今でもよく覚えているので、ダンタイソン先生門下の皆さんの演奏が気になります。それに何処か音色が似てるんですよね。ピアノの奏法も、バシキーロフ先生と何かが似てるので、予備予選をとても興味深くみています。さらに、アジア系の参加者がものすごく多いので、骨格の面からも考えても、私自身もアジア人なので、自分と比べやすく、大変参考になります。


そのような中で、昨日はフランス人のピアニストRaphaël Collard君に注目していました。というのも、彼は私が以前京都フランスアカデミーに参加させていただいた時にマスタークラスを受講させていただいたFlorent Boffard先生のお弟子さんみたいだからです。Boffard先生はフランス人のピアニストですが、ブーレーズをはじめ、Ligetiやバルトーク、シェーンベルクなどの、現代フランス音楽のみならず、オーストリアやハンガリーの作曲家の作品も数多く演奏されるピアニストで、私はリゲティのエチュードをみていただきました。


Boffard先生は、すごく立体的な音響をピアノから紡ぎだすピアニストというイメージもあってCollard君の演奏に注目していました。やはりCollard君も、際立つ音色がとても素敵な、さすがフランスだな…と思えるショパンを演奏されていました。


フランス人のピアニストの先生方には、ピアノは常にメトロノームより正確に演奏すること、さらに決してテンポは一定で決して崩れてはいけない…という注意を受けてきました。

ボファール先生のマスタークラスでのレッスンはさらに厳しく「先生のテンポ感はストップウォッチより正確なんじゃないかな?」という印象を受けました。


ラヴェルの”Ondine”のレッスンでしたが、フランス人のピアニストの先生達から受けた注意の事、忘れないようにしようと思います。


このように、今回の予備予選は、今まで私自身が受講してきたマスタークラスのレッスンなどを思い出して振り返る良い機会になっています。


このようにブログを書き始めたのも、マスタークラスで多くのピアニストの先生方にお会いしたのですが、マスタークラスで注意を受けた事や、その時に聞いた興味深いお話など、忘れてしまわないように、書いておこうと思って始めた側面もあります。


それだけでも、いざ書き出してみると、かなりの分量になるので、とりあえず思い出すままに、いろいろな話を書いてみようと思います。

 
 
 

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