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スラーSlurをボーゲンBogenと呼ぶこと(2)

私が楽譜に記譜されているスラーSlurのことを、ボーゲンBogenと呼ぶという事を習ったのは、オーストリアでの留学先であったUniverstäte Mozarteumにて、カーン先生Prof.Kernのレッスンを受けていた時のことでした。


確か、モーツアルトMozartの作品をレッスンに持っていった時の事でした。


スラーによってひとくくりにされている、とあるワンフレーズのパッセージを演奏しようとしていたのですが、そのフレーズを上手にレガートで演奏できなかったのです。


そのようにスラーがかかっているフレーズを上手く演奏出来ずに困っている私に対して、カーン先生Prof.Kernは、「このスラーSlurはボーゲンBogenと言う。そしてこれは肩から腕にかけての一つの動作で弾くように」という風にアドバイスされました。


それまでも私は、カーン先生の指導の下で、オールドロシアンスクールのピアノ演奏法を勉強してきたので、ピアノを演奏する時に、指の反復運動によってではなく、肩からの動作で腕を使ってピアノを演奏する事の重要性は認識しているつもりでいました。しかしながら、楽譜の中で作曲家によってスラーが書かれているフレーズを見ても、そのフレーズをどのような動作で弾くべきか、はっきりとした解決策は持っていませんでした。


むしろ、日本で子供の頃から習った奏法の要領で、楽譜に書かれているスラーを表現するには、指で一つ一つの音をつなげることによって、レガートや大きなフレーズを描き出そう、表現しようとしていたような記憶があります。


でも、指を使ってどんなにレガートを表現しようとしても、スラーが書かれた一つのフレーズを、歌手が歌うように演奏する事は出来ないのです。


そのような私に対して、カーン先生が教えて下さった「スラーSlurはボーゲンBogenと言う」という言葉による表現、そしてスラーを見たら、肩からの自然な動作で、腕を使って、一つの動きでワンフレーズを弾ききるというアイディアは素晴らしい解決策となりました。



 
 
 

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