The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (preliminary round) を聴きながら
- Junko Nagaya
- 4月28日
- 読了時間: 2分
更新日:4月28日
Everything coming from Sholder 肩から歌って弾く…
とKern先生だけでなく、バシュキロフ先生にも”ボーゲン”と言われながらモーツアルトのソナタのレッスンを受けてきた私からすると、肩からピアノを弾いている人が少なくなっている気がして、やはり寂しいです。
バシュキロフ先生は肩から演奏するサウンドの事を「コンサートホールサウンド」と言われながらレッスンされていました。何故なら、肩からピアノを演奏するとコンサートホールの後ろの席までPPでも音が届くからです。
それを実際に体験してみるために、バレンボイムのリサイタルがザルツブルグ音楽祭で開催された時に、祝祭大劇場の一番最後列で聴きました。
本当にPPが一番後ろの客席まで届いていました。
バシュキロフ先生はバレンボイムさんの義理のお父さんでもありました。
本当に肩から演奏すると、ピアノが豊かに鳴り響くのです。例えピアニシモでも。
それがオールドロシアンスクールをはじめとする、19世紀末から20世紀半ばまでは主流とされた、ピアノの演奏法の特徴の一つだと思います。
Kern先生もバシュキロフ先生もおってしゃっていたことなので、書き留めておきます。
ちなみにお二人は一度もお互いにお話しされたことはありません。でも、レッスンやマスタークラスで、肩から演奏することの大切さについて、常にお話されていました。
このようにオールドロシアンスクールのピアノ奏法の特徴の一つは、学んだ学校がニューヨークのジュリアード音楽院やモスクワにあるモスクワ音楽院と異なっていても、明らかに同じピアノ演奏法の原理に基づいて教えられていたのです。




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