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Old Russian School, Alte Russische Schule

私が長年にわたって習ってきたピアノ奏法は、英語では「オールドロシアンスクール Old Russian School」と呼ばれているものです。私は主にこのピアノ奏法をモーツアルテウム大学名誉教授George Kern先生から習いました。Kern先生はNYにあるJulliard School でRosina Lhevinne先生に師事されていたので、Rosina Lhevinne先生に由来するピアノ奏法となります。


さらに仕上げの段階に関してはモーツアルテウムのサマーアカデミーにて、バシキーロフ先生にもレッスンをしていただきました。バシキーロフ先生もドイツ語でしたが、先生のマスタークラスの中で「Alte Russische Schule アルテ ロシッシュ シューレ」と何度もおっしゃっていました。


おそらくこのピアノ奏法を昔ながらの方法で教わっているピアニストは、かなり稀なのではないかと思います。レッスンでの教え方も独特です。例えば、鍵盤を打鍵する時の、指のタッチの感触を教えるのに、先生が生徒の手の甲をピアノの鍵盤に見立てて、指で弾いて見せて教えます。生徒はその先生のタッチを、実際に鍵盤上で再現していくのです。


だから、とてもわかりやすいです。


頭で考えるよりも先に、先生のお手本を実際に目で見て、耳で聴き、さらに実際の感触をもふまえて、自分自身の演奏の中で、再現しながら作り上げていくのです。


オールドロシアンスクールのピアノ教授法で一番ユニークな点は、このようなピアノ演奏法の教え方なのではないかな?と思っています。



他にも、このピアノ奏法には、他にはみられないユニークな教授法、特徴的な身体の使い方があります。さらに、実際に楽器を演奏する前に、どのように準備するかも、しっかり指導されます。



 
 
 

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